絵を描くオタク

私を含め、絵を描き公開するオタクはとても多い、ヘタとか上手いとか関係なく、かいたよー!見てー!ってしたくなっちゃうのだ。絵がうまけりゃ自然に反応が増えフォロワーが増え、仲間が増えていく。

自分が描いたものに反応が来ればそりゃ嬉しい。好きです、なんて言われれば社交辞令だろうととてつもなく嬉しい。

ただ、最初は好きだからと描いていたのに、いつしか反応が増える様な絵を描こうなんて思ってしまう。自分の好きで描いていたはずなのにどんどんつまらなくなっていく。それでも好きだと言ってくれる人がいるから、と自分に言い聞かせて描いてしまうのだ。

……何様だと自分でも思う。
プロでもなんでもない趣味なのに。
趣味なのに、人のためじゃなく自分のために描いているはずなのに。

反響が大きければ大きいほど、自分が認められ、必要とされていると感じるのだ。そこに重点を置くあまり、反応が少ないと自分の存在意義すら疑ってしまう、とんでもなく面倒臭いと自分でも思う。

そして、やっぱり切っても切れないのがアンチ。
ヘタクソだとか色々と言われたこともあった。正直そんな事言われるとじゃあテメーがかけよなどと思ってしまう。だけどアンチからしてみれば絵とかそんなん全然関係なく、ただただ私が嫌いなだけだったんだなと今なら分かる。

そんな事があってもやっぱり描いてしまうのは、それしかないから。
私にはそれしかないのだ。
正直絵を描けばそこそこ反応が帰ってきて、ちやほやされる。

でもちやほやされたいから描いてたかわけじゃないのに、好きだから描いてたはずなのに、そんな事分かっているのに、描いてしまうのだ。

辛いと思っていても、もう描くのをやめようと思っても、人が反応してくれればまだ必要とされているのかと錯覚して描いてしまうのだ。

私は一体いつまで絵を描くんだろう。
いつかくる反応が全くなくなった時、
それに耐えられるのだろうか。
そうなる前に私は筆を、置きたい。

…というけどきっとまた描いてしまうだろう、何度も何度も。

辞めたいと思いながら、
それしかないから、
私は絵にすがって
また描いてくのだ。